生徒さんからの質問・疑問・お悩みをまとめて回答
こんにちは。
生徒さんからよく聞かれる質問や疑問、お悩みなどを記事として一回まとめてみました。
なにかの助けになれば幸いです。
目次
基礎練習や練習曲はやらなきゃダメ?
A.やった方が絶対良いよ、というのが答えです。
基礎練習や練習曲をやらずに、弾きたい曲だけ弾く・・・という行為はおすすめできません。
例えて言えば、普段走らない人がいきなりマラソンに挑むようなものです。
(もちろん、「私はこの曲だけ弾ければいい」というのでしたら無理強いはしません)
基礎練習や練習曲で技術をつけておけば、もしほかの曲にも挑戦したいとき、グッと楽になります。
指が思うように動かない
A.アルペジオやスケール(音階)などの地道な基礎練習が効果的です。
ただし、以下の3点は必ず意識するようにしてください。
1・メトロノームを使いゆっくりしたテンポで合わせる
2・一音一音を丁寧かつなめらかに
3・姿勢(構え方や左手の形、右手のタッチに注意)
五線譜がなかなか読めるようにならない
A.私もこれについては非常に苦労し(これについては後述します)、満足に読めるようになるまで数年はかかりました。
特にギターの場合、同じ音が出る箇所がいくつもありますから、慣れるまでは難しいです。
一つ言えることがあれば、数をこなすしかありません。
初見演奏(はじめて見た曲を弾く)がしたいのでしたら、易しい曲をたくさん弾くと良いです。
その際、読めなくても、ミスをしても絶対に止まってはいけません。
リズムがわからない
A.前述したように、普段から基礎練習においてメトロノームを使うといいでしょう。
まずは、メトロノームで自分の中に「リズムの軸」を作ってください。
あとは練習曲などを通じてさまざまなリズムパターンを覚えていきましょう。
TAB譜(抑える位置を数字で示した楽譜)ではだめですか?
A.私の意見は、「あまりおすすめしない」です。
主には以下の理由です。
・和音や音型・音高が直感的に判断できない
・はじめから抑えるポジションが固定されてしまう
・応用が利かない(ギター・ウクレレなど特有の記譜法のため)
とは言え、曲を簡便に弾くには適していますので、使いどころを誤らなければ良いと思います。
ただし、練習曲などをTAB譜化してしまうのはやめたほうがいいでしょう。
練習でなぜクラシックギターや、クラシックギターの教本を使用するのですか?
A.理由は主に2つです。
五線譜を読めるようになるためと、右手のタッチ(弾弦法)習得のためです。
エレキギターやアコースティックギターの教本は前述したTAB譜が主流で、ひどいものになるとリズムパターンすら書いてありません。
私はエレキギター出身のためTAB譜に慣れきってしまっており、前述したように、五線譜の読譜に非常に苦労したのはこれが原因の一つでもあります。
また、アコースティックギターではアルアイレ(空中に向かってはじく)が一般的で、アポヤンド(隣の弦にもたれかかかる)まで使用させる教本や指導法が確立されていないように思います。
アコースティックギター・クラシックギター問わず、技術を効率よく習得するには、クラシックギターのアプローチが適しているのではないかと感じ、教本にはクラシックのものを採用しています。
先生の進み方がはやい
A.私の場合、初心者の段階では「数をこなす」ということを重視しています。
もちろん質をおろそかにして良いという事ではありませんが、私から見て65~70点以上の出来でしたら次の曲に進むようにしています。
これには理由があり、「ギターとはどういうものか」という事を知るために、まずはとにかく色々な曲やパターンに触れてほしいのです。
一つの曲をじっくりやるのもアプローチ方法としてはあるのですが、初心者の段階では労力に見合った効果が薄いように感じます。
緊張してうまく弾けない、家ではできたのですが・・等
A.私も未だに人前での演奏は緊張しますし、練習で出来たことが本番ではできなくなった事もざらにあります。
みんな、それが当たり前です。
・・・と言ってこのまま話を終わらせるのもなんか答えになっていないので、緊張しない方法を少し考えてみましょう。
私がコンクールやコンサートの本番前によくやっていたことは、「自分をわざと緊張下に置く」ということでした。
具体的に言うと、本番さながらのセッティングをして、あたかも審査員や聴衆が見ている姿をイメージして弾くのです。
当然、ミスしたりド忘れすることが多発しますが、これが非常に良い練習となりました。
自分の音を録音したり録画するのもおすすめです。ただし、撮りなおしては意味がないのでご注意を。
弾くので精一杯で音楽的要素まで気が回らない
中級者以上の方に多い質問です。
逆説的ですが、音楽的要素まで気が回らないと気にかけている時点で、すでに気は回っていますのでご安心を。
まず最初は楽譜に表示されているデュナーミク(強弱)を忠実にゆっくりと(これが肝心)弾くことが大事です。
すべて完璧にやる必要はなく、自分が技術的にコントロールできる曲で段階的におこないます。
音楽的要素を表現とここで言い換えますが、これを織り交ぜて弾けない原因の一つとして、オーバースピードが上げられます。
自分のコントロールできる速度でまずは表現を部分的にためしてみると良いでしょう。
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