長岡克己マスタークラス&ミニコンサートのようす
こんにちは。
7月2日におこなわれた、
『長岡克己マスタークラス&ミニコンサート』は無事終了しました!
プロモート(運営)をするのは初めてだったのですが、盛会に終わり本当にホッとしています。
マスタークラスは計4組でおこなわれました。
午前中のギターデュオの方。
ヘンデルの私を泣かせてください(長岡克己編)でのレッスンでした。
和声の基本であるトニックやドミナントについて、またカデンツの流れなど、それをどのように演奏に生かせば良いかということが長岡先生からありました。
次の受講者のレッスンはマイヤースのカヴァティーナと、ソルのセゴビア編エチュードの17番です。
非和声音、特に倚音と掛留音について掘り下げられました。
次の受講者は中学生です。
受講曲は、ソルのセゴビア編エチュードの18番と、ヴィラ=ロボスのプレリュード第一番です。
フレージングの大切さや、音色の使い分け、曲の構成などについて熱くレッスンが展開されました。
最後はギターとフルートのデュオ。ピアソラのタンゴの歴史よりナイトクラブ1960と、長岡先生自作のKAZEの第二楽章での受講です。
セミプロのような方々でしたので、音楽表現に重きが置かれたレッスンとなりました。
ちなみにピアソラはイタリア語だとピエッツォラみたいな発音になるようです。
マスタークラス後は長岡先生のコンサート。
なんという音楽性。細部まで神経が通った音楽です。音色の使い分けも実に巧みです。
僭越ながら、私も一曲やらせていただき、更には二重奏も2曲やりました。
とてもいい経験をさせてもらいました。
長岡先生は曖昧なことは言わず、常に具体性がありました。私含め、講師というものは教えるときに言語にする必要があるのですが、それには大変な知識と経験が必要です。
ギターをほとんど持たずに言葉でレッスンしていたのがその証左だと思います。
また、理論の大切さについても知るいい機会となったのではないでしょうか。受講者、聴講者含め、音楽理論というものに対してこれまであまり目を向けていなかったように思えます。(とくにギター界は)
イタリアはじめ、海外ではギターをやる前にちゃんと理論も固めるそうです。最近は増えてきましたが、残念ながら、まだまだ日本はギターを専門的に学ぶカリキュラムというか、高等機関があまりないのが現状です。
私含め、講師も2、3人聴講していたので、我々講師にとっても充実したものとなりました。
長岡先生、イタリアからお越しいただきありがとうございました。
また、この場を持ってあらためて東京のHさんには御礼申し上げます。
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