Johannes Passion!
タイトルを訳すと「ヨハネ受難曲」。
昨年の10月、バッハ音楽祭でヨハネ受難曲の通奏低音をやってから、この曲がお気に入りです。
特に冒頭のコラールは何度聴いても良いです。
今回は、少ないですがちょっとヨハネ受難曲の(主にコラール)動画をご紹介したいと思います。
最近のお気に入りなのがこちら。
比較的ゆっくりめのテンポですが、ひとつひとつが研ぎ澄まされていて素晴らしいです。特に合唱!
動画の波形は音の構成を視覚的(グラフィカルスコア)にあらわしたもので、YouTubeなどによく上がっています。
対位法が複雑な曲ほどグラフィカルスコアが生きてきます。面白いですよ!
これ、最初どこの団体が演奏しているんだろうと疑問に感じていましたが、教えていただいたところによると、オランダのバッハ協会によるものらしいです。(情報ありがとうございました)
続いてはこちら。
なんとクラシックギター一本でコラールを演奏しています。
Lianto Tjahioputroさん(なんて読むんだろう・・・)という、インドネシアのギタリストによる演奏です。
独特の構え方のせいなのか分かりませんが、ギターが大きく見えます。(実際大きいのかもしれません)
比較的最近の演奏も発見しました。
この曲をギター一本でやるチャレンジ精神が凄いですよね。
迫力もあり、私は大好きです。
最後に変わり種。
8bitサウンド(ピコピコ音)によるコラールです。動画のサムネイルもドットで描かれたバッハ!
ファミコンというより、PCエンジンやセガ系の音のような気がします。FM音源的な・・・
コメントにも書かれていますが、「悪魔城ドラキュラ」というゲームに近い部分もあったりして、ゲーム音楽にもバッハの影響は及んでいるわけです。(もちろんバッハが先ですよ!)
さて、冒頭のコラールだけを聴くと、ウネウネしていて禍々しい感じにも聴こえかねないこの曲ですが、実は歌詞は真逆。
このコラールはHerr, unser Herrscherという題がついておりまして、直訳すると「主よ、私達の支配者よ」という意味になります。
神々しいという言葉の方が適切ですね。
ヨハネ受難曲はその名の通り、ヨハネ福音書を題材に作曲されたものですが、バッハだけではなく他の作曲家の作品も存在します。
と言うより、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの各福音書に基づく「受難曲」というジャンルがあると言ったほうが適切かもしれません。
有名なところですと、アレッサンドロ・スカルラッティ(お父さんの方ですね)もヨハネをもとにして受難曲を作曲しています。
バッハは他にマタイ受難曲があるのですが、こちらも最高傑作の一つに数えられるほどの作品です。
また機会があれば、何らかの形でこちらにも触れてみたいと思います。
ではでは。
補足追記・・・バッハは現存するマタイ受難曲、ヨハネ受難曲の他に、マルコ受難曲とルカ受難曲もバッハ作品主題目録番号(BWV)に存在するものの、マルコは台本のみ現存、ルカは偽作という説が根強い。バッハは偽作が多く、ルカにおいては19世紀に真作という扱いを受けていたこともあったが、現代においてはほぼ否定されている。偽作とする根拠は概ね「様式感の欠如・相違」に求められるようだ。
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