影響を受けたギタリスト その1「チャック・ベリー」
私が影響を受けたギタリストについて好き勝手に語るコーナーです。
私がチャック・ベリーを知ったのは父親が持っていた「アメリカン・グラフィティ」という映画のサウンドトラックからでした。(ちなみにこの映画は下積み時代のハリソン・フォードが出ていることで有名)
物心がつくかつかないかの頃、そのレコードの中にすごく心を惹かれる曲があったのです。
それが、”Johnny B.Goode“という曲だと知ったのはだいぶ後になってからでした。
CHUCK BERRY : Johnny B. Goode (1958) HD(YouTube)
また、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主人公のマーティが物語終盤にこの曲を演奏するシーンがあり、
そのためこの映画を好きになるのに時間は要しませんでした。いまだに年1回はシリーズを見返したりします。
映画ではマーヴィン・ベリーなるいとこが、電話口を通してチャック・ベリーにこの曲を伝える、なんてシーンもありましたが、実際はもちろんそんなことはなく、作詞・作曲ともにチャック・ベリーのものです。
さて、チャック・ベリーとの出会いはそうして始まりましたが、実際に彼を深く掘り下げていくのは私が中学生になってからの頃だったと記憶しています。
当時、CDショップに売っていた海外からの輸入版のコンピレーションCDを買って、(たしかジーン・ヴィンセントと一緒になっていたやつ)他にも心惹かれる曲がいくつもありました。
“Roll Over Beethoen”や、”Menphis,Tennessee”、”Meybellene”などです。
ただ、やはり当時でも今でも一番好きな曲は”Johnny B.Goode”なのは変わりません。
そのあまりにも有名なイントロのリフは、さまざまな楽曲に転用されており、まさにロックンロールの代名詞とも言えるのではないでしょうか。
この曲が好きすぎて、その後、色々なアーティストがカバーしているCDを集めていました。
例えば、ジミ・ヘンドリックスのカバーや、エルヴィス・プレスリーのカバーとか。
今ではYouTubeで簡単に聴けるので少しご紹介します。
ジミ・ヘンドリックスは1970年のバークレーでのライブのものが有名かと思います。
驚愕なのは2分くらいからのソロ。ハウリングまでカッコいい・味になるなんて本当にぶっ飛んでいます。
Jimi Hendrix – Johnny B. Goode(YouTube)
こちらはエルヴィス・プレスリー。1969年ラスベガスでのライブ盤。ギターはジェームズ・バートン。
幸いにもこのアルバムは母親がレコードを持っていたので相当聴きました。
このアルバムのせいで、私の中のエルヴィスのイメージはいまだに晩年の太い声です。
ジェームズ・バートンのテレキャスターが冴えます。
そうすると、今度はジミヘンやジェームズ・バートンに興味が湧いてくるわけです。
つまり、いわばこの曲は私の音楽の知識の幅をぐっと広げてくれた立役者というわけなんです。
さて、チャック・ベリーの話に戻しましょう。
彼は今から7年前の2017年、この世を去りました。
90歳と言うかなりの長寿でしたが、いまだに彼の演奏は人々の心に強く強く刻まれていることだと思います。
ジョン・レノンはロックンロールに別名をつけるなら、『チャック・ベリー』だと述べました。
もちろん、私も誰かに「一番人生で影響を受けたギタリストは?」と聞かれたら、間違いなく『チャック・ベリー』と答えると思います。
この人がいなければ、多分私はギターを始めていなかったと思います。
そのくらい、私にとって全てのスタートがチャックベリーなのです。
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