お問い合わせはこちら上記がつながらない場合は054-266-5276
営業時間:10:00~21:00 | 定休日:不定休
メールでのお問い合わせ電話番号

影響を受けたギタリスト その3「リッチー・ブラックモア」

category: ブログ

私が影響を受けたギタリストについて好き勝手に語るコーナーです。

その1「チャック・ベリー」

その2「ジェリー・マギー」

 

 

ギターを始めた人が最初にトライする曲はなんだろう?と考えると、かなりの割合で”Smoke on the Water“が占めるんじゃないかと思っています。

この曲、エレキギターを弾く人には必修ですね。

今回は、ディープパープルやレインボーのギタリスト、リッチー・ブラックモアです。

 

前回も書いた通り、エレキギターを買ったあと、しばらくはベンチャーズのコピーに明け暮れていました。しかし、子供は速くてカッコいいのが大好きなんです。どこでその感性が切り替わったのか覚えていませんが、私も例にもれず、ハードロックへと傾倒していくことになりました。

 

その入り口がディープパープル。

 

当然アルバムは高くて買えませんから、CDをレンタルしてきてMDに落としてひたすら聴きまくって、コピーしていました。中でも超・超・超惹かれたアルバムが、今でも大好きで良く聴くアルバム”Live in Japan“(海外はMade in Japanというタイトル)

 

もーーーーーーー凄いの一言。今聴いても興奮するのに、こんなのを10代前半の頃に聴いたんじゃ一瞬で心を奪われますって。もちろんリッチーのギターは凄いのですが、イアンギランもこの時は声がバリバリに調子良い。何より録音の状態がとても良い!この時期(1972年前後)の他国でのライブ盤も所有しているのですが、音質が非常に悪かったり、メンバーのパフォーマンスがそれほど良くなかったりします。このアルバムは演奏・録音、全てにおいてクオリティが非常に高い。間違いなくロック史に残る一枚だと思います。

 

一曲目の”Highway Star”は何回聴いたか分かりません。誇張抜きに数千〜数万の単位レベルで聴いているかと思います。当時は左手の小指がうまく動かず、ソロの細かいパッセージがコピーできませんでした。余談ですが、どのアルバムのライナーノーツかは覚えていませんけど、「リッチーはクラシックギターを習っていたため、左手の小指を使うフレーズを多用する・・・」みたいな旨の文があり、「おー、クラシックギターって凄いんだな・・・」と子供心ながら感心した覚えがあります。まあ、今思えばクラシックギターでは当たり前のことなんですがね・・・

 

さて、私は最初にこのライブ盤を最初に聴いてしまったため、後にスタジオ盤を聴いた時妙にガッカリした記憶があります。やはり速くないと!爆音じゃないと!という気持ちが強すぎて、その後もライブ盤を中心に集めていくのでした。

 

パープル時代のライヴ・アルバムとしては、手に入りやすいのが前述の”Live in Japan”や、第3期メンバーの”Made in Europe”などだと思いますが、私が結構好きなのは”Live and Rare”というちょっと変わり種アルバム。これは”Concerto for Group and Orchestra”という、ディープパープルがロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラと共演したアルバムがあるのですが、この”Live and Rare”はそこに収録されていない”Hush”や”Wring that Neck”などが収録されています。

 

ハッシュは第1期の曲で、まさかイアンギランのハッシュが聴けるなんて!とすごくワクワクしたのを覚えています。リング・ザット・ネックはインストナンバーですが、リッチーとジョンロードの凄まじい掛け合いが楽しめます。リッチーと言えばストラトなんですが、まだこの時はES335を使っているのがまた良い。前述の”Live in Japan”の抜けのいい音もすごく好みなんですけど、このアルバムの少しこもりがちな335の音がとにかくクール。ちなみに、ライナーノーツを今見返すとハッシュの解説で「彼にとってはどうでもいい曲であるらしく、かなりふざけたフレーズを弾いている」とあるけど、リッチーはライブで見せるこういうふざけたフレーズが良いんだよなー。

 

パープルにひときしりハマったあと、次にいくのはやはりレインボーでした。ライブ盤主義は変わっておらず、やはり最初に手に入れたアルバムは”On Stage”でした。前述のパープルのハイウェイスターもそうでしたけど、このアルバムの1曲目の”Kill the King“も何回聴いたか分かりません。リッチーはもちろん凄いんですが、コージーパウエルのドラミングが鬼気迫りすぎていてちょっと喰われている感があるかな。やはりライブは最初に派手な曲をやって、聴衆の心をグッと惹きつける!という考えは古今東西変わらないかと思います。まあ、音楽家なら当たり前かと思いますけど、私はこういうところから、セットリストを組むなら最初の曲と最後の曲は盛り上がる曲だな!と学んでいったわけです。

 

リッチーのなにが凄いかというと、もちろんその魔術的なテクニックや音楽性もそうですが、ハードロックにクラシック的な感性を持ち込んだことにあるんじゃないかと思います。実際、1年ほどクラシックギターのレッスンを受けていたようですし。もちろん同じく正当なクラシックの教育を受けたジョンロードの力によるところも大きいかと思います。リッチーとジョンロードがいた第1期〜第3期は、バッハ始めクラシックのエッセンスを随所に取り込んでいるところが興味深いかと思います。たとえば、”Burn“の間奏のコード進行や、ゼクエンツなどは実にバロック的だな思います。また、ライブ盤では随所でクラシック曲の『おふざけフレーズ』を取り入れていたり(バッハのガヴォットとか)。ああ、そう言えばイアンギランも幼い頃には聖歌隊だったような気がします。

 

他に、1984年からの第2期再結成時のパープルや、ブラックモアズ・ナイトも大好きなんですけど、あまりにも語りたいことが多すぎて冗長になってしまうのでまた何かの機会に。もうすでに冗長かもしれませんが。

最後に。

今でも、演奏するとたまにノリに乗って爆速で弾いてしまったりするのですが、その影響は間違いなくハードロックをはじめ、リッチー・ブラックモアの影響が多分にあるかと思います。

この記事をシェアする:

この記事のカテゴリー: ブログ